結束が導いた41年ぶりの栄冠——男子3部Aブロック優勝の軌跡

卓球部

2026/03/16

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

応援の声が響く獨協大学体育館。多くの観客が見届ける中、歓喜の瞬間は訪れた。5月3日、2025年春季関東学生卓球リーグ戦3部でのAブロック優勝。長年越えられなかった壁をついに打ち破り、41年ぶりの栄冠を手にした。

逆境が磨いた結束

円陣を組む選手たち

チームはこれまで、幾度となくあと一歩のところで涙をのんできた。ブロック3位に終わる結果が何季も繰り返され、勝てない悔しさが積み重なった。それでも部員たちは諦めなかった。変わるためには何が必要か。問い直した末にたどり着いた答えが「チームビルディングの見直し」だった。

月に1度のミーティングでは必ず全員が発言することを基本とし、不満や課題を率直に述べ合う。先輩?後輩の垣根を越え、仲間の悩みに耳を傾けることが自分自身の課題に気付くきっかけにもなった。そうした語り合いを重ねることで強まった結束。「自分のためではなく、チームのために戦う」という意識が一人一人に根付いていった。

しかし、道のりは決して順調ではなかった。チームが新たな体制を整えた矢先、主将やエース級の選手が相次いで負傷離脱。そうした状況の中でも、残った選手たちは決して諦める姿勢を見せなかった。「自分が代わりに勝つ」。その責任感が日々の練習にも表れ、チーム内で声を掛け合いながら本番を意識して準備を行った。誰が試合に出ても戦える体制が整っていく。危機を乗り越え、さらに強まったチーム力を武器に、リーグ戦に臨んだ。

41年越しの歓喜

ガッツポーズをする池上恭介(ス1)

最大の鬼門は、昨年まで2部に所属していた強豪?慶應義塾大学との一戦だった。第1試合に臨んだのは池上恭介(ス1)。序盤で2セットを奪われ、後がない状況へ追い込まれる。「ここで負けられない」。そこから驚異的な粘りを見せ、劇的な逆転勝利を収めた。池上の勝利は、「自分たちは優勝できる」という確かな自信をチーム全体に与えた。コートの外では、けがで出場できない仲間が全力で声を張り上げる。「出られない悔しさを声でぶつけたい」。熱の入った応援は、苦しい場面で選手たちに大きな自信と勇気を与え、流れを引き寄せる原動力となる。互いに支えあう中でチームはかつてない結束を見せ、見事41年ぶりの悲願を達成した。

Aブロックでの優勝を果たし、挑んだBブロック王者との3部優勝決定戦。惜しくも順天堂大学に敗れ、2部昇格の夢は秋に持ち越された。しかし、選手たちはすでに次を見据えている。「秋のリーグでは必ず結果を残し、有終の美を飾りたい」。最後のリーグ戦となる4年次生から新戦力の1年次生まで、全員が同じ「2部昇格」を目指す。さらなる飛躍を誓う卓球部の挑戦は、まだ序章に過ぎない。


※9月11日?12日に行われた2025年秋季関東学生卓球リーグ戦第3部にて、立教大学はブロック優勝。春?秋リーグ戦連覇は41年ぶりの快挙です。本田司さんが殊勲賞を受賞。10月4日に3部優勝決定戦が行われ、立教大学は東京経済大学に敗退しました。

サーブをする山谷孝拓(現2)

ダブルスの試合に挑む細川倖(ス3?右)と本田司(ス3)。細川は2025年春季リーグ戦で殊勲賞を受賞

「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手?チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

writing/「立教スポーツ」編集部
社会学部社会学科2年次 布山愛

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