山梨大学を覗いてみよう

15/28

生命誕生と脳の進化　ヒトが「人」たる所以は、何に依るのでしょうか？冬は、色々な生命が次の世代に向けて準備をするときです。今に生きる人が、氷河期という絶滅の危機を乗り越えたのも、このような生命の神秘によるものと言えます。　人々は、次世代を育む身体の仕組みとともに、生き残る知恵と科学技術を発達させてきました。現在は少子化や高齢出産など、受精、出産に関して「冬の時代」になっています。発生工学はクローン技術で家畜の増産や絶滅動物の復活、あるいは宇宙基地での生殖など未来で役立つ技術だけでなく、人の不妊治療に必要な技術開発も行っています。　人が生き残るために、最も発達させた臓器が脳です。脳は外界の多くの情報を感知?処理し、さらに発信する重要な役割を担っています。先端脳科学では、脳の構成分子、細胞（神経やグリアなど）、回路の階層横断的研究により、この複雑な脳の仕組みを明らかにします。脳の理解は、現代社会の様々な問題解決にも繋がることでしょう。　山梨大学では、生命の誕生や生殖技術の研究とともに、私たちがどの様に感じ、考え、理解し、記憶し、応答するのかを明らかにする最先端の脳研究を通じて、現在及び未来の社会に大きく貢献しています。