山梨大学を覗いてみよう
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燃料電池ナノ材料研究センター(写真)とクリーンエネルギー研究センターは、日本でも最大級の燃料電池及び太陽光に関する研究センターです。約90名の研究者や学生、スタッフが、日々最先端の研究活動を行っています。燃燃料電池用の触媒や電解質材料の性能は、実際に水素を用いた発電をして評価しています。燃料電池ナノ材料研究センターとクリーンエネルギー研究センターにある多くの評価装置を用いて、様々な新しい材料の性能や耐久性の評価を行っています。世界から第一線の研究者や学生が集まり、エネルギー変換に関する幅広い技術についてポスターセッションで発表し、ディスカッションしながら共に学ぶ国際セミナーを、企画から運営まで、すべて学生の手によって実施しています。クリスタル科学研究センターでは、主に環境に優しい機能性結晶材料の開発、高速情報通信や自動車のEV化に対応した次世代電子デバイス材料の開発、未来に資する新結晶材料の探索などの研究を行っています。卒業生の声:太陽誘電(株)開発研究所所属 矢嶋景子さん (平成23年 大学院修士課程応用化学専攻修了) スマートフォンなどに使用される電子部品の材料開発を担当しています。学生時代、数多くの実験を行い、海外での学会発表も経験できたおかげで、社会人生活に必要な忍耐力を身に付け、入社後も積極的に海外との仕事に携わっています。山梨大学の学生なら誰でも受講できる科目「クリスタルサイエンス」を、クリスタル科学研究センター全教員で開講し、少人数のグループで行う水晶や人工結晶の合成などの実験を交えながら、結晶科学について教育しています。また、工学部先端材料理工学科及び応用化学科の卒業研究の指導も行っています。韓国、中国、バングラデシュ、インドネシアなどからの留学生を、修士課程や博士課程の大学院生として積極的に受け入れており、多くの卒業生?修了生が、母国や他国で大学教員、民間企業や研究所の研究者?技術者として活躍しています。燃料電池用の触媒(写真左)は、電子顕微鏡でしか見えない3nm程度の大きさの粒子で、貴金属(Pt)と卑金属または合金の2層構造が研究されています。また、燃料電池用の低コストで高性能な新しい素材として電解質膜(写真右)の研究を行っています。CRYSTAL SCIENCEFUEL-CELL & CLEAN ENERGY
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