公開講演会「高畠通敏の政治学再訪」
INFORMATION
今日の世界と日本の政治は、出口の見えない戦争状況、リベラル国際秩序の動揺、ポピュリズム、ナショナリズムの台頭と既存政党の衰退、メディアと情報の歪みなど、予測不能な変化の時代を迎えている。それにもかかわらず政治学は、「専門化?遠心化」を進めた結果、市民にとって存在意義を示せなくなっているのではないだろうか。その中で本公開講演会は、没後20年を過ぎた政治学者?本学名誉教授の高畠通敏(1933-2004)を取り上げる。高畠は、政治理論、政治思想史、選挙分析、社会運動論、平和研究、計量政治学、フィールドワークなどの広範な分野を自ら開拓しつつ、その先に「市民政治」を提唱して、学問としての政治学と生活者?市民の政治実践をつなぐ活動を残した。
本講演会では、『政治学の運命—高畠通敏?佐々木毅?三谷太一郎の政治学』(吉田書店、2025年6月)を上梓された都築勉氏をお招きして、講演とトークセッションを交え、高畠が切り拓いた政治学を再読して、今日に生きる市民、研究者にとっての「政治の発見」の手がかりとしたい。
共生社会研究センターは、高畠が事務局長として長らく運営を担った「声なき声の会」資料など政治実践に関わる資料のほか、高畠が公刊した論考の全コピーを所蔵している。このことから本学法学部政治学科教員で構成する立教政治学研究会、および高畠ゼミ出身者を中心に市民政治の研究を続けている市民政治研究会とともに、本講演会を開催するものである。
講師
講演
信州大学名誉教授
都築 勉(つづき つとむ) 氏
1952年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。本学法学部助手、信州大学教養学部専任講師、同助教授、同経済学部助教授、教授を経て現職。著書に『戦後日本の知識人—丸山眞男とその時代』(世織書房、1995年)、『政治家の日本語—ずらす?ぼかす?かわす』(平凡社新書、2004年)、『政治家の日本語力—言葉を武器にできるのか、失点にするのか』(講談社、2009年)、『おのがデモンに聞け—小野塚?吉野?南原?丸山?京極の政治学』(吉田書店、2021年)、『丸山眞男への道案内〔補訂普及版〕』(吉田書店、2025年)他。
トークセッション
本学名誉教授
五十嵐 暁郎(いがらし あきお)
1946年新潟県生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了、本学法学部助手、神奈川大学法学部講師、本学法学部助教授、シカゴ大学東アジア研究科客員研究員、同客員教授、本学法学部教授、延世大学客員教授を経て現職。著書に『明治維新の思想』(世織書房)、『民主化時代の韓国』(潮出版)、『新?アジアのドラマ』(潮出版)、『日本政治論』(岩波書店)、『女性が政治を変えるとき』(共著、岩波書店)、訳書に『欧化と国粋』(K.パイル著、みすず書房)、『相互扶助の経済』(T.ナジタ著、みすず書房)、『高畠通敏集全五巻』(栗原彬本学名誉教授と共編)など。
本学法学部教授
松田 宏一郎(まつだ こういちろう)
1961年広島県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学(法学博士)、本学法学部助手、岐阜大学教育学部助教授、本学法学部助教授、ケンブリッジ大学クレア?ホール客員フェローを経て現職。著書に『江戸の知識から明治の政治へ』(ぺりかん社、2008年、サントリー学芸賞)、『陸羯南—自由に公論を代表す』(ミネルヴァ書房、2008年)、『擬制の論理 自由の不安 近代日本政治思想論』(慶應義塾大学出版会、2016年)他。
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対象者
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- 参加費 無料