【報告】修士課程2年の竹内嵩裕さんが文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」にてアメリカへ留学しました

2017年6月28日 华人策略中心论坛_华人策略网站-【中国科学院】&

 大学院修士課程2年(工学専攻電気電子工学コース)の竹内嵩裕さん(担当教員:白木一郎准教授)が、平成28年9月~平成29年3月の約6ヵ月間、アメリカ?オハイオ州立大学へ留学しました。

 これは、平成26年度に文部科学省が創設した官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」によるもので、自ら立案?作成した留学計画を添えて応募し採用された派遣留学生は、海外留学費用の一部給付、留学事前?事後の研修の提供、留学生ネットワークの提供など支援を受けます。竹内さんは平成28年度前期(第4期)に「理系、複合?融合系人材コース」に応募し、採用されました。

 電子のスピンの注入と輸送について研究している竹内さんは、独自性の高い研究室の装置「多探針走査型トンネル顕微鏡」の応用による更なる研究の可能性を模索するため、スピン測定?制御の分野で世界的第一人者である同大?Roland Kawakami教授の下で学び、ノウハウを修得するとともに、共同研究を行いたいと考えるようになりました。これまで培ってきた語学力も活かし、研究成果を各方面へ情報発信し、アイデンティティを発揮できるグローバルなエンジニアになるべく留学を決意しました。

 本留学の成果として、同顕微鏡での「グラフェンスピンバルブデバイス」の測定に向けたデバイスの改良及び作製を行い、測定技術を習得しました。また、そのデバイスを日本に輸送するために必要なコンテナを作製することで、海外から日本へのデバイス輸送方法を確立しました。現在は、培った測定技術を同顕微鏡に応用するため、装置の改良を進めています。

 また留学先では、現地の学生?他国留学生らに日本食(弁当)を振る舞い、日本の食文化の情報発信に努め、理解を深めてもらいました。

 竹内さんは「準備?計画?実行まで辛く困難なことが多かったですが、新しい環境に身を置くことで異文化理解、語学力、行動力やコミュニケーション能力自分の可能性を大きく広げるきっかけになりました。皆さんもカタチに捕らわれず、思い切って一歩を踏み出して欲しいと思います」と述べています。

 文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」
 米国オハイオ州立大学?Roland Kawakami研究室
 ※本留学では「山梨県若者海外留学体験人材育成事業」からも支援をいただきました。