修士課程工学専攻流域環境科学特別教育プログラム2年のニバ?スタピットさんがWater Environment and Technology Conference 2019(WET2019)で優秀発表賞を受賞
令和元年7月13日(土)~14日(日)に、大阪大学吹田キャンパス(大阪区吹田市)で開催された、公益社団法人 日本水環境学会主催の国際会議“Water and Environment Technology Conference 2019(WET2019)”において、大学院修士課程工学専攻流域環境科学特別教育プログラム2年のニバ?スタピットさん(指導教員:風間ふたば 国際流域環境研究センター教授、共同指導教員:原本英司 同准教授)が優秀発表賞を受賞しました。
本賞は、研究奨励に値する優れた発表に対して表彰を行うもので、今年は245名の発表者の中から24名が受賞しました。同会議での本学国際流域環境研究センター(ICRE)関係の学生の受賞は4年連続となります。
スタピットさんの受賞題目は「Investigation of Shiga toxin-producing Escherichia coli in different wastewaters in the Kathmandu Valley, Nepal」で、病原微生物による水系感染症の発生が深刻なネパール?カトマンズ盆地において1年間にわたる採水調査を実施し、下水中には腸管出血性大腸菌が高濃度で存在していることや、下水処理場では十分な除去がなされず、河川水中に腸管出血性大腸菌が放出されていることを報告しました。本研究は、現在、本学国際流域環境研究センターが中心となって実施しているSATREPS(*)プロジェクト「微生物学と水文水質学を融合させたネパールカトマンズの水安全性を確保する技術の開発」の一環として実施した成果となります。
受賞したスタピットさんは「とても嬉しく思います。受賞はもちろん、学会で同じ研究分野の研究者の方たちと交流できたことも大変良い経験となりました。今後も一層研究に精進したいと思います」と語っています。
* SATREPSとは
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している、地球規模課題(環境?エネルギー問題や感染症など)解決と将来的な社会実装に向けて日本と開発途上国の研究者が共同で研究を行う3~5年間の研究プログラムの総称。
※Water Environment and Technology Conference 2019(WET2019)