戦略的スマート農業技術等の開発?改良事業で開発中の「ブドウ栽培支援ロボット」の実演会を実施

 令和6年7月8日(月)、JAフルーツ山梨笛川統一共撰所(山梨市牧丘町)において、戦略的スマート農業技術の開発?改良事業(※1)で開発中の「ブドウ栽培支援ロボット」の実演会を山梨大学が開催し、ブドウ生産者と農林水産省などの国と山梨県関係者約150名が参加しました。
 実演会では、摘粒ロボットによる摘粒作業、スマートグラス(メガネ型携帯端末)による摘粒指示、粒数カウントスマートフォンアプリによる粒数測定、スマートグラス(メガネ型端末)による適期収穫判定、の4つのデモンストレーションを行いました。
 摘粒ロボットのデモンストレーションでは、AIが検出した余分な粒をハサミ付きのアームで取り除く作業の様子に、参加者からは「未来に向けた技術ですばらしい」といった最新のスマート農業技術へ高い関心が寄せられました。
 今後は、実演会で得られた参加者からの意見を参考に、実用化に向けた開発をさらに進めていく予定です。本プロジェクトでは、2027年度以降の実用化を目指しており、ブドウ栽培における作業時間削減と、熟練農家と同等の高品質なブドウ生産の実現を最終目標としています。

※1 本学が代表機関となり、山梨県及び山梨県内企業等とともに構成する「人間?ロボット協働型シャインマスカット栽培体系構築コンソーシアム」は、令和4年度に国立研究開発法人農業?食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターの公募事業「戦略的スマート農業技術等の開発?改良」に採択されています。本事業では、「AI駆動型栽培体系:人間とロボットの協働によるシャインマスカット栽培の高効率?高品質化」をテーマに、山梨県が誇るブドウ「シャインマスカット」の栽培における、房づくり?摘粒(不要な粒を取り除き房の形や甘くする重要な作業)?適期収穫判定作業の工程の効率化を図るための取り組みを行っています。

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