学長からのメッセージ

 山梨大学は、平成14年に旧山梨大学と山梨医科大学との統合により設置されました。現在は教育学部?医学部?工学部?生命環境学部の4つの学部と、医工農総合教育部?教育学研究科の2つの大学院を有する総合大学として、約4,700人余りの学生が2つのキャンパスで学んでいます。「地域の中核、世界の人材」をキャッチフレーズとして、大学統合の際に掲げた『諸学融合』の精神のもと、専門領域を超えた諸学の柔軟な融合による新しい学問分野を創設し、様々な課題の解決に向けた教育研究活動を展開しています。
 大学進学を目指す多くの皆さんは、「大学で何を学ぶのか」という不安を持っているのではないでしょうか。本学は、学生の皆さんが、主体的に学ぶことができるよう、「何を学び、身に付けることができるのか」を明確にし、学修の成果を学修者が実感できるよう学修者本位の教育を目指し改革を進めています。また、デジタル技術を活用した学生一人一人に応じた学修指導を行うほか、入学前から卒業後まで一貫したデータ分析による支援?相談体制を整備し、修学支援や生活?進路面での不安?悩みを解消できるよう皆さんをサポートしてまいります。
 現在我が国は、18歳人口の減少やグローバル化の進展、AIやDXなど科学技術の進展により、大きな変革期を迎えています。大学は多様化する学修者のニーズや社会からの要請に応えていかなければなりません。本学では、入試改革や、課題解決を目指す教育プログラム等による教育改革、さらには他大学との教育連携を推進することにより、学生の選択肢の拡大に向けた取組みを進めています。
 その一つとして、本学と山梨県立大学は、一般社団法人「大学アライアンスやまなし」を設立して、令和3年に我が国初の大学等連携推進法人の認定を受けました。国公立の枠を超えたこの取組みにより、今年度は156科目の連携開設科目を設定し、県立大学の科目の履修による単位化を可能としています。
 研究面においては、水素エネルギー時代を牽引するクリーンエネルギーや燃料電池ナノ材料、山梨の文化?風土?地理的要因から育まれたブドウ?ワイン科学、世界トップレベルの発生工学、先端脳科学などをはじめとする幅広い分野の研究を産学官と協働で進め、多くの研究成果を社会に還元しています。
 また、これらの教育研究を通じて、世界で活躍できるグローバル人材を育成しています。本学の卒業生で、平成27年にノーベル医学?生理学賞を受賞された大村智博士は、人類の健康と福祉の増進に大きく貢献されました。本学は、大村博士のように、国内外における諸課題への解決に積極的に挑戦し、未来を切り開くことのできる人材育成を目指しています。
 両キャンパスのある甲府盆地は、都心や近隣県からのアクセスも良く、南に霊峰富士山、西に南アルプス、北に八ヶ岳、東に奥秩父の山々を見渡せ、自然や季節の移ろいを身近に感じることができます。皆さんは、このような山梨大学の落ち着いた環境の中で居心地よく学び、充実した大学生活を送ることができることと思います。山梨大学で皆さんの一人ひとりの無限の可能性を開花させてみませんか。私たち山梨大学の教職員?学生は皆さんを全力で応援いたします。

山梨大学学長